2011年10月29日土曜日

国連デー参加報告

HARU広報部の海隅です。

 10/24月曜日に東北大学萩ホールで行なわれた国連デーに参加してきました。



会場2階には学生ボランティアのポスター展示エリアが設けられ、HARUも津川広報部長謹製のポスターを貼らせていただきました。

 10:30からのシンポジウムはかなりの人出で、メインホールがほぼ満員になりました。

お昼の間は、会場の奥まったところにある展示ブースへの誘導をしていました。WFPやUNICEFなどの国連関連の団体が数多く展示を出していました。
それらの団体の活動や、震災復興に関する活動についての展示がされていました。家の手伝いで忙しく、学校に通えない子供の問題を取 り上げた展示では、
震災直後に水も電気もなかった期間を思い出しました。
私の家は幸い津波被害はなく、避難もしていませんでした。家族で手分けして、重い水を運んだり、長い時間をかけてご飯を作ったりし ていました。


「生きる」ことに1日がかりでした。


学校に通えない子供達の状況はそんなものとは比べ物にならないのでしょうが、震災前にはここま で現実味をもって捉えることはできなかったことを思うと、複雑な思いがしました。




午後からはのパネルディスカッションを聞くことができました。
その前半は「パートナーシップで取り組む」というテーマでディスカッションされました。
この中では、緊急支援は初動が大切なこと、それぞれのプロフェッショナルは各専門の他に緊急支援の経験を合わせて持っていることが重要なこと、 また、現地では何が必要とされているのか、実際に行って確かめる必要性などについて話し合われました。

これから冬になる被災地にはボランティアを必要とする人がたくさんいる。
時間が経っているからと、ためらってはいけない、というメッセージが発せられました。


後半は「「災害とボランティア」からユース宣言へ」と言うテーマでした。
このテーマの前半では阪神大震災から学んだ災害活動におけるNPOの役割や全国の自治体レベルでの支援体制について話し合われ、後 半では学生を交えたパネルディスカッションとして、神戸大学と佛教大学から1人ずつと、HARUから2人、東北大生代表としてパネリストとして参加しました。
このセッションでは、学生ボランティアのあり方について話し合われました。
被災地の人にとってボランティアが行くことは、
「忘れられていない」と励みになるのだと言うことが話されました。

一人一人ができることは少ないけれど、
みんなで、復興に取り組むことができる、ということを
再確認した心持ちでした。




最後に神戸大学と佛教大学、東北大学の学生でユース宣言がされました:

①私達は,自然との共生について考えていきたい.

②私達は,若者ならではの力を発揮できることを学んだ.復興に向けた営みを次の世代につなげていきたい.

③私達は,被支援者のニーズを考えながらボランティア活動を続けていきたい.

④私たちは,世界から注目されていることを感じた.東北(日本)が生まれ変わる姿を世界に発信し続けたい.

東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。