2011年12月24日土曜日

第1回 ボランティアセミナー



こんにちは。HARU広報部の大塚です。


今月20日(火)に東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室主催の第1回ボランティアセミナーが開かれました。



(東北大学HPで報告されています http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2011/12/news20111222-01.html


これは、東北大学の学部生、とくに1,2年生を対象に、情報提供や被災地支援に参加してもらうきっかけづくりを目的としたセミナーです。

初回となる第1回セミナーは東北大学で活躍している団体による被災地の現状やそれぞれの活動の紹介と、軽食をはさみながらの気軽なセッションが行われました。

L&D仙台、Tohoku Law Net(TLN)とともに、私達HARUもこのセミナーに参加させていただきました。

前半40分の全体セッション、休憩を挟み、後半40分の個別セッションの二部構成で行われました。前半の全体セッションでは、各団体の代表者がパネリストとして、活動内容の紹介をし、後半の個別セッションでは、団体ごとにいくつかの「島」をつくり、ボランティアの概説、簡単な活動紹介をしました。

25名以上の学生が参加し、ボランティアの必要性と理解を深めました。

HARUの代表として参加した学生は

「大学と学生が連携して、後輩に支援の輪を広げていく、大切な一歩になったと思います。これからたくさんの後輩たちに出会いたい。ボランティアしたいけどいままで一歩が踏み出せなかったという、一年生に2人会いました。」とこのセミナーでの収穫を実感したようでした。


今回のセミナーに参加した人々のボランティア支援への背中を押すことができたら幸いです。

また我々HARUもボランティア団体同士で互いの活動、課題、これからのことを情報共有することができ、大変有意義な時間であったと実感しています。

年明けにもこのようなボランティア支援室主催のボランティアセミナーが複数回開かれるそうです。

外部からの東北大生への期待は高く、ボランティア活動の需要も多くあります。

ボランティアをしたい気持ちはあるけれど、一歩が踏み出せない。

何をしたらよいの?少しボランティアに興味がある!

そんな人はぜひボランティアセミナーに参加してみては。



~おまけに~

現在、仙台市の定禅寺通りでは「光のページェント」が開かれています。









実は東日本大震災の津波で電球の一部が流されてしまい、今年の運営は難しいとされていました。

しかし、流されてしまった電球分を東京の表参道イルミネーションの協力で補い、開催に踏み切ったそうです。

まさに今年の漢字である「絆」で結ばれた希望の光です。

仙台は厳しい寒さですが、この灯りを見ていると心が温かくなります。


今年も残すところあとわずかとなりました。

希望を持って!メリークリスマス、そしてよいお年を。


大塚

2011年12月18日日曜日

しあわせきいろプロジェクト プレイベントの参加報告

参加賞に可愛らしいバッチをいただきました
広報部の海隅です.
昨日の夜から雪が積もり始め,いよいよ「冬」の匂いがして参りました.
この,1ヶ月とちょっと前,1120日に,亘理町であるイベントに参加してきました.今回はその報告をします.私はHARUの菜の花プロジェクトにも所属しているのですが,そこに宮城大学の若林さんからイベントのご紹介をいただきました.
主催は京都の企業である株式会社マイファームさん.「しあわせきいろプロジェクト」という菜の花を植えるプロジェクトです.今回はそのプレイベントで種蒔きをしました.
当日は日和がとても良く,寒いと思って着込んでいったために少し暑く感じるくらいでした.




亘理町名物のはらこ飯を活動前にいただきました.震災前にもはらこ飯を食べに亘理に来たことがあったので,感動もあり,そして本場の味はとっても美味しかったです!



最初に,畑に残る細かい瓦礫を撤去しました.畑の土は,海から流れてきた砂で砂浜のようになっていました.



津波の威力に農家の方々の悲しみは如何ばかりだっただろうと思い,この土に菜の花が根付いて来年の春には花が咲くのを思うと,参加者ながら胸が高鳴りました.




それからは,全員が1列にズラーッと並んで,人数のチームワークで種を蒔いていきました.






大人数でわいわい種まきをするのはとても楽しく感じました.仙台市内の各大学の方々,大阪からはるばる参加にこられた方,そして現地の農家の方々,みんな一緒に作業をして,復興を祈りました.



最後に一本締めをする頃には,防風林を失った海岸から強い風が吹き付けていました.

















最後になりましたが,HARUにこのイベントのお声がけをくださった宮城大学の若林さん,ありがとうございました!






海隅


2011年12月13日火曜日

菜の花プロジェクト


こんにちは。
HARU広報部の北澤です。
いつもHARUを見守っていただき、ありがとうございます。

今回は、HARUが取り組んでいるプロジェクトの一つ、
『菜の花プロジェクト』をご報告いたします!

ブログでの紹介は初めてですし(すみません;_;)、年末ということで、今までの活動を振りかえっていただきました。どうか最後までお付き合いください。

***
きっかけは、7月。
農学部の先生より、菜の花プロジェクトを一緒にやらないかと言う打診が来ました。
まずは、現場にいこう!

と言うことで、7月、畑のヘドロかき作業に参加。
参加者の一人に、その時の様子をうかがいました。

「水田地1.4haに対し、東北大の学生や教職員の方々、日本赤十字社、NPOみやぎ災害救援ボランティアセンターのを含め総勢約100名で水田地1.4haのヘドロ除去を行いました。
塩害で植物は生えていないと個人的には思っていましたが、写真の通り雑草は生え放題でした。」

「但し、生態系はほぼ破壊されてるように見え、生えている雑草はあっても1~2種類。やはり塩害土壌の早期回復支援は必須と感じました」
「農学研究科の先生から説明を受けた後、参加者が適に役割分担をし、もくもくと作業しました。


初対面同士でも自然と協力し合える感覚、素敵だなーと感じていたりしました。しかし、この日は予定の2/3程度しか終えることができず。100人が5時間作業してこの成果です。今回作業した水田地は、塩害を受けた全地域の、いったいどれくらいの面積になるんだろうと、途方もない疑問が心に浮かびました。」


「でも同時に、一歩、あるいは半歩でも進めたという感覚は、今回の参加者のこころに残ったのではないかと思います。菜の花PJのもう一つの側面、復興を願う皆のこころへ、温かな希望の灯を届けること。HARUで少しでも多くの人に、少しでも温かな灯を届けられたらと思います。」

***

この方も少しふれていますが、東北に住んでいるとは言え、沿岸の地域へ行き、初めて気づくことがあります。
メディアなどで、このままでは荒れるばかりの農地を助けようと、色々なプロジェクトが紹介されているのを目にしますが、その改善されている畑からふと視線をはずせば、すぐそばに雑草ばかりの地があるのです。
恥ずかしながら、私は、現地へ行き、初めて、そのことに気付きました。

この後、HARUも一緒にやろうということが決まり、
種まき、間引きの作業などを経まして、11月現在菜の花はここまで成長しています。
(おいしそうですね!)


ところで、畑での作業中、何人かの散歩中の方々が興味深そうに話しかけてくれました。
そこでもう一つ気付いたこと。

『・・・!!
発芽を見たのも、膨らむつぼみや、鮮やかな黄色を最初に発見するのも私たちではなく、ここに住む人達なんだ!』

私達は毎日若林区に行っているわけでもなければ、今まで地域の方と交流した機会もあまりありませんでした。作業を一緒にやってくれた方もいますが、繋がりがまだまだ足りません。そこで、まずは私達の事を知って、一緒に菜の花を見守ってもらえるきっかけになればと、看板を作ることに!(先日土台が出来ました^^。)


これから、自己紹介などを載せて、今年中には畑に設置をしに行く予定です。

また、菜の花の開花や搾油時に合わせて地域の方を交えたイベントが何か出来ないかと模索中です。
・菜の花の写生大会はどうかな?
・せっかく先生とやるのだから、菜の花がどう塩害に効くのか地域の方と一緒に勉強会をしたい!
・地域、農家の方に還元できるイベントにするにはどうすれば・・・。
などなど。。

以上で活動報告は終わりです。

追伸:
私は、このプロジェクトで初めて若林区に行きました。
上の写真は、夏なので緑の雑草が生えていますが、秋は背丈ほどのうす茶色の雑草で覆われた畑を沢山見ました。本来ならば、実りの秋を迎えていたはず。雑草が、一見当たり前のように生い茂っていますが、これは前々からあったものではないのです。
個人個人意見はあると思いますが、私は何か少しでも農家の方々の力になりたいと思い参加しています。
できるだけ、長く続けて行きたいと思っています。

興味がある、または一緒に活動したいという東北大生はぜひ、
brassica-7no87アットマークgooglegroups.com(菜の花プロジェクトメンバー用メーリス)
まで、お問い合わせください。
迷っている段階でも大丈夫です。
(※但し、上記のアドレスは来月、変更する可能性があります!!すみません。。その際はまた新しいアドレスをご報告するので、ご了承ください。)


長くなってしまいました、、
最後まで、読んでいただいてありがとうございました。
これからも応援よろしくお願いします!

2011年12月4日日曜日

香川大学における被災地学生報告会

HARU広報部の福本です。
去る10月29日に香川大学で行われた被災地学生発表会で報告活動を行いましたので、今回はそのことについてのご報告させていただきます。

この被災地学生報告会は、香川大学医学部有志によるチーム香川Studentsのメンバーにより企画・実行されたもので、震災ボランティアに参加した東北大学・福島大学・福島県立医科大学の学生7人が活動報告・今後への展望について発表しました。





東北大学からは、震災直後にHARUで活動した4人の学生が報告会に参加しました。


会場となった香川大学医学部講堂内










報告会では、被災直後の様子や対応、ボランティア活動の実際や反省点などについて、各々の立場から発表しました。
私自身は、HARUで行った4~5月の山元町支援をはじめとして、仙台市内での支援活動や七ヶ浜町での医療活動の随行について話しました。
同じ学生としての身でも、大学病院に留まり後方医療の支援をした者、車で避難所を回り物資の輸送を助けた者、大学病院の医師に随行し現地の医療支援に関わった者、仮設住宅に住んでいる子どもたちを対象に交流イベントを行った者など、様々な立場、色々な考えがあります。
それぞれの意見や思いを交わすことによって、新しく見えてくるものもあるということを、改めて思いました。
現地で活動を行おうとする者として、現状がどうなっているのか知り、これからどのように活動を行えば良いものになるのかを、これより先も長いスパンで考え続けていかなければならないと感じています。


また、私はそれと並行してもう一つ思うこともあります。
当時の現地を知る者として、私は被災地外の人にこそ伝えたいこともあるのです。
それは「自分で自分の身を守れるような心構えを常にしておいてほしい」ということです。
何が起こるか、それに対してどう対処することで安全に生きることができるかを知っておいてほしいのです。

もし、あなたが明日、予想もされなかった未曾有の大災害に遭ったらどうしますか?
何も心構えができていなければ、突然の出来事に驚いてしまい、的確な判断をするのは難しいと思います。(実際、私がそうでした。)

あなたの町に災害が起こったらどうなるでしょうか?イメージしてみてください。

何が起こる危険があるでしょうか。
今回のような大規模な津波の他にも、災害は多様な形をとります。建物等の倒壊、土砂災害、電車等の脱線、停電による交通の麻痺、公共交通機関の麻痺による帰宅困難…自分の身をまず守ることが大事です。
また、それが治まったらどうすればいいでしょうか。
どこに避難すべきか決まっていますか?家族・友人との連絡は?ライフラインが断絶していたら?緊急持ち出し袋は準備していますか?生活必需品の最低限度の貯め置きはありますか?

一度だけでもいいです。考えてみて下さい。知っておいてください。
現地に行くことがなくても、ボランティアをすることがなくても、ただ知っておくだけできっと何かの力になります。
いつか聞いた、いつか考えた、というそれだけでも、実際物事に対峙した時に全然違います。
私たち復興支援団体が広報活動をする理由の一つには、遠い未来に知らない場所で誰かの助けになってほしい、という想いがあります。



今回はそのような意味において、東北と四国という遠く離れた場所同士での交流を行うことができて良かったと思います。
この交流で得た絆を更に広くつなげ、少しでも多くの人に「もし、自分が災害に遭った場合どうするか」などについて少しでも考えてもらえたら、という期待を最後に述べて、今回の報告とさせていただきます。



















報告会後、集合写真
(香川大学 チーム香川Students、
東北大学・福島大学・福島県立医科大学・愛媛大学・徳島大学 各大学の医学生)







東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。