2012年3月8日木曜日

阪神つながり交流祭での活動報告について


HARU広報部の福本です。

今回は、関西国際大学で行われた、阪神つながり交流祭での発表についてご報告いたします。
この阪神つながり交流祭は、阪神地域の23大学・短期大学によって組織されたキャンクリ学生実行委員会によって企画運営されているもので、
それぞれの大学によって、主催したイベントや広報活動、フィールドワークなどについて活動報告が行われました。

交流祭の風景です。
沢山の大学や各種機関から色々な人が来ていてびっくり!
今回HARUは、NCPの活動報告の中で時間をいただいて発表させていただきました。
(NCPとは、西宮市大学交流協議会に加盟している10大学・短期大学に所属している学生による学生チームです。
詳しくはこちら↓

発表内容は、七夕イベントの報告と、現在HARUで行っている3つのプロジェクト(図書館プロジェクト・菜の花プロジェクト・教育支援プロジェクト)についてでした。
概要は以下の通りです。
●七夕イベント:昨年の仙台七夕祭りにおいて、西宮市にて集められた3095本の短冊を、七夕祭り会場祈りの広場にて展示。
○図書館プロジェクト:東北大学附属図書館での復旧作業の支援。
○菜の花プロジェクト:津波被害に遭った農地で菜の花を栽培し、再生へ繋げる
○教育支援プロジェクト:岩沼、石巻の仮設住宅にて子どもへの教育支援を行う

多くの人が関心を持って聞いてくださり、発表の後、質問を受ける場面もありました。
東北から遠く離れた関西において、このように関心を高く持ち、力になろうとしてくれている方々が未だに多く存在するということを大変嬉しく感じました。


また、今回発表をするにあたり、
山田さんから図書館プロジェクトについての話を、
佐々木さんから菜の花プロジェクトについての話を聞かせていただきました。
今回は、その佐々木さんのメッセージを掲載します。
(佐々木さんは菜の花プロジェクト発起当初から、中心的な存在としてこのプロジェクトに関わって来ました。)

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震災から一年が経過しようとしています。早いのか、遅いのか、自分にはわかりません。

しかしながら、現時点でも助けを必要としている人はたくさんいます。
たとえば、農業分野に限って言えば、農家の方は放射能の問題を抱えています。
また、灌漑設備などのインフラがいまだに回復しておらず、今年の作付も難しい地域もあることは事実です。

しかし、悲惨な状況がまだ続いているのにもかかわらず、被災地以外では完全に震災以前の暮らしに戻り、
震災を思い出す機会も減ってきていると思います。
ぜひ、風化しないでほしいと思います。

私たちも復興への活動はもちろん、あの震災を風化させないためにも一つひとつ頑張っていくつもりです。
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あと数日で、震災から早くも一年となります。
多くのことが有りすぎた一年でした。
何かを伝えるべき立場でありながら、震災自体のこととなるとどうしても言葉少なになる自分がいます。

あの未曾有の災害について、今人々は何を思うのでしょうか。
失われたものは大きく、その中にはもう二度と戻らないものもあります。
どのような言葉で表そうとしてもとても足りることがないような、厳粛で冷酷な事実があります。

時間は無情に流れ、そして人は未来へ進まなければなりません。
来たる3.11に、現在何が起こっているのか、それが私たちに何をもたらしているのかなど、
今一度意味をよく考えてみようと私は思います。
皆さまにとっても、自身が生きる現在を自分の目で捉え、自分の頭で考えて、
一歩一歩自分の納得できる未来へ進んでいけるよう願っております。

そして、もうすぐ一年ということは、亡くなられた方の一周忌ということになります。
今一度、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。