組織の位置づけ

東北地域の東北関東大震災からの復興のために、東北大学の有志の教授陣によって、復興メーリングリストが立ち上げられました(下記書簡参照)。この復興メーリングリスト内では、教授陣により復興に向けて東北大学が何ができるか、何をするべきかから、実際に行っている活動まで幅広く議論されています。

その中で、ある教授から学生に向けてボランティアの募集がありました。また、復興メーリングリストの管理をも学生が任されていたこともあり、復興メーリングリストに参加している有志の学生が、この東北大学学生復興支援ボランティアが立ち上げました。

そのため、本組織は復興メーリングリストから生まれた団体ということになります。現在は復興メーリングリストに属するというよりは、独立して大学の支援を受けた団体として活動しています。復興メーリングリストとは良い協力関係にあり、教授陣から多くのアイデアを提供してもらったり、ボランティアを依頼されたりします。

復興MLに参加している、していないを問わず、 東北大学学生復興支援ボランティアでは、ボランティアに参加して頂ける学生を広く募集しています。
参加を希望される学生は、東北大学学生復興支援ボランティアの登録フォームから登録お願いします。



また、復興メーリングリストでも、教授陣の活発な議論、意見交換が行われています。
復興メーリングリストへの登録を希望される方は、

tohoku.gakusei.fukko.kohoアットマークgmail.com
が窓口になっていますのでこちらまで、件名【復興ML登録】氏名、所属、登録メールアドレスをお知らせ下さい。東北大学の関係者であれば、OBOG問わず広く受け付けています。
よろしくお願いします。
 


新妻先生の書簡です。

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これまで,今回の震災復興へ向けての我々の地域に対してとるべ
き道について御賛同頂きありがとうございました。

重ねて申し上げますと,今回の震災は1000年に一度のもので
あり,その復興には数10年単位の時間と叡知を要する,一つの
歴史の節目と考えられます。

現在は食糧,ガソリン,水等が逼迫しており,動きがとれ
る状態ではありませんが,東北大学は国民,人類のための機関と
して,また我々は国民の税金によって働かせて頂いている身とし
て,この歴史的な時にあって,やはり自分達のやれること,やる
べきことを考える必要があると思います。

巨大災害と技術の粋を極めたはずの原発の事故に遭遇し,あらゆ
るところで叡知が必要とされています。知の拠点として,また,
習ったことのないこと,マニュアルにないこと,また上から指示
されてはいないことを原点に戻って考えられることができる,そし
て,マスコミで報道されている事象の理解と,それに基づく思考
のできる,多くの人を擁する大学としてやるべきことは多々ある
と思います。また,我々は一般の人には無い,研究室レベル,学
内レベル,地域レベル,全国レベル,国際レベルの人的ネットワ
ークを持っており,それを駆使できるのも大学です。

この歴史的時にあって東北大学が,そして我々が何をし,
何をしなかったかという事実は後世に残ることになるでしょう。

上述のようにこの災害の復興には数10年単位の年月を必要とし
ます。研究者,学生がその現場を目の当たりにして,問題を発見
し,創意を発揮して,役割を果たすことは,東北大学にとってか
けがえのない教育と研究の糧となることでしょう。


現在,医病院では全職員が必死に対応していると聞いています。

また,環境科学研究科地域連携教育研究センター吉岡先生からの
情報では,仙台市では5名でも10名でも,どんな人でも,仙台
在住の,しかも大学の若い人に手伝いに来てもらえればたいへん
助かるとのことです。


現在はガソリンも無く,動きもとれない状況ですが,まずは学内
の有志で情報の共有と知恵を出し合うために,このメーリング
リスト(fukkoML)を浅沼先生に立ち上げて頂きました。まだ具体
的な行動は先にはなりますが,取り敢えず,このMLの輪を拡げ
たいと思います。

もし,賛同頂ける方がおられましたら御紹介あるいは転送して頂
ければ幸甚です。学内のサーバが止まっている関係もあり,送信
可能なアドレス(携帯でも可)もお知らせ下さい。

いろいろな情報,お知恵をこのMLに頂きたいと思います。

私はこれまで,いろいろなことを教えて頂いた東北地域に,そし
て地域の方々に,やれることはわずかでも恩返しをしたいと思っ
ています。どうぞよろしくお願いします。



新妻弘明
東北大学地域復興プロジェクト"HARU"は、
東日本大震災からの復興支援・地域再生を目的として結成されたボランティア団体です。
現在は主に、仮設住宅での
支援活動をおこなっています。
東北大学の公認をいただいており、今後も地域に寄り添った活動を続けていく予定です。