HARU本部のEです。今週の火曜日から今日までの4日間、特別養護老人ホーム「せんだんの里」にボランティアに行ってきました。
今回は応募してくださった方が少なく、本部メンバーからも補充し、ギリギリの人数で出向くことになりました。
一見、このボランティアは今回の震災とは関係ないのではと思われるかもしれません。しかし、今回の震災で多くの高齢者の方たちが大きなショックを受けました。これは津波の被害を受けた沿岸部に限らず、都市部にも当てはまることです。そのような方たちにとって私たちの様な若者と話をしたり、一緒にゲームをするなどしてコミュニケーションをとることは非常に良い刺激になるそうです。そこで、自分たちも役に立てるのではと思い、今回僕たちはこのボランティア活動を行いました。
自分も施設の利用者の方たちと接しているうちに、利用者の方たちが自分から話をしてくれるようになっていくのを感じました。これは非常に嬉しいことであり、貴重な体験だったと感じています。
具体的に自分たちが行ったことをいくつかご紹介します。
○利用者の方たちとの会話
ほとんどの時間を利用者の方たちと会話をして過ごしました。様々な話を聞かせて頂くことができました。一緒に笑ったり歌ったり、とても楽しかったです。「なんか歌って」など無茶振りも多かったです。「水戸黄門」と「千の風になって」を歌ったところ「水戸黄門」は大合唱になりました。「千の風になって」は僕も利用者の方たちも歌詞があいまいで、サビまで辿り着けませんでした。また、生きていくうえで勉強になる話もいくつか聞くことができました。
○スタッフの方たちのお手伝い
食器洗い、食事の配膳、掃除など自分たちにもできることをさせて頂きました。今までの生活での経験をフルに生かして頑張りました。
○散歩
利用者の方たちの散歩に付き添いました。僕が一緒に散歩をさせて頂いた方でものすごく絵のうまい方がいらっしゃいました。スケッチをしているところにご一緒させて頂いたのですが、本当にすごかったです。僕もこれからは旅行にスケッチブックを持って行きます。
○レクレーションのお手伝い
玉入れ、輪投げなどのお手伝いをしました。玉入れではかごを持って玉を受けていたのですが、何人か僕たちに向けて的当てをしてくる方もいらっしゃいました。
○カフェのお手伝い
昨日、今日と午後から施設内のカフェのお手伝いをしました。 自分の担当している部署以外の方たちとも接することができ、非常に面白かったです。僕たちはかなりいじられました。
今回のボランティアを通して学校では決して学ぶことのできない貴重な体験をすることができました。ボランティアは相互の関係が本当に大事なんだと感じました。ボランティアをする側、してもらう側のどちらにも相手にしてあげられることがあります。僕たちは、利用者の方たちに笑顔を届けることができたと思っています。また、利用者の方たち、スタッフの方たちから人として大切なことをたくさん教えて頂きました。
東北地方には多くの高齢者世帯があります。その中にはこのような施設に通えず、自宅で一人きりになっている高齢者の方たちがいます。また、避難所で孤立している高齢者の方たちもいます。もしも近くにそのような方がいたら、様子を見に行ってあげてください。少しでいいのでコミュニケーションをとり、お互いに明るくなってください。
ボランティアというものはただやって帰ってくるだけではなく、多くのことを学んで帰ってくることができます。今回僕たちはそれを実感しました。これからボランティア活動を行う方々は是非、何かを持って帰ってきてください。
最後になりましたが、「せんだんの里」のスタッフの皆様、利用者の皆様、本当にありがとうございました。また、みんなで遊びに行くのでそのときはよろしくお願いします。
高齢者介護すごい大切なボランティアだと思う。この震災は、東北という高齢者の割合が高い地域で起きたし、高齢者をしっかり支えて行く事が、復興につながると思います。
返信削除地震後、うちのおじいちゃんもすごく弱りました。半世紀以上住んだ町、生きてきた町が地震津波の被害にあって、現実をうまく飲み込めていないようでした。デイサービスの人が被災して我が家にこれないためほとんど身動きを取らず、新聞を見て涙を流したりもしてました。でも、私が散歩に連れ出したり、「男はつらいよ(寅さん)」を見せてあげたら、それだけでも元気になりました^^
返信削除特別なことはしなくても、お話を聞いてあげるだけでも全然違いますよね!みんなの笑顔で高齢者の方、施設の方、みんなに元気勇気を分けれたはずです!お疲れさまでした☆